第3回未来院長塾2017(8月20日)「超高齢者社会の到来と歯科医療の将来展望―若手歯科医師への提言」 講師: 角 保徳 先生 


◆講師からのメッセージ 

高齢者の専門病院に勤務して19年になりますが、高齢者歯科医療を現場で実践していく中で、これまでの歯科医療とは、異なる対応が求められていることを感じます。 今まで歯科医療は病巣を除去して人工物に置換し、形態を修復するという外科的療法を主体に発展してきました。 しかし、口腔衛生管理が普及し齲蝕や歯周病の予防が進み、 齲蝕処置→歯髄処置→金属冠→抜歯→ブリッジ→部分床義歯→総義歯という外来診療で行う健常者型の歯科医療の流れは過去のものとなりつつあります。 歯科医療の方針は,歯冠補綴や義歯に代表される修復中心で健常者型の歯科医療から, 口腔ケア・口腔管理を代表とする口腔機能向上・高齢者型の歯科医療への転換が求められています。 本講演では、高齢者歯科の現状の問題提起に加え、10年後、20年後の歯科医療を展望し、今後の歯科の進むべき道を検討したいと考えます。

未来院長塾

バランス良く学べる場を提供し、将来の目標を達成するためのキャリアパスを、自分自信で描くことができる歯科医師の養成をミッションとしています。そのことが、医療を受ける生活者や、地域社会への貢献に繋がり、歯科医療従事者自身も社会に必要とされ、双方の満足に繋がると信じています。

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