歯科医療を通じて日本の医療課題に挑む
日本の医療は限界を迎えつつある
日本が抱える医療課題は、臨界点に達しようとしています。少子超高齢社会を背景に、地方医療の崩壊、医療費と国民皆保険制度の限界、医療介護に携わる人々の疲弊など、日本の未来に関わる重大な問題が山積みです。
健康寿命の延伸が、課題解決の一つなる
その要因の一つとして、戦後からたった半世紀という短期間で生じた急激な寿命の延長による構造破綻が考えられています。日本人の「平均寿命」と、健康上の問題で日常生活が制限されることなく元気に暮らすことができる「健康寿命」には、10年ほどの乖離があるとされています。人生の最後の約10年間は、多くの人が健康を損ない、苦しみながら過ごしている現実があるのです。この10年のギャップを短縮することが、日本の未来を救うことになると思います。
医科歯科連携、医療連携で未来を変える
2025年には団塊の世代が後期高齢者になります。このままでは、ますます寝たきりや、介護を必要とする方の数が増えていきます。
しかしながら、はたして介護を受けながら晩年を送る生活が当たり前なのでしょうか。
私たちは、「決してそんなことはない」と思っています。
健康寿命を延ばすために、一番の近道になるのが、「歯科の存在意義が変わること」だと信じているからです。これからの歯科医院は、「虫歯になって治療する場所」から「健康寿命を延ばす場所」になり、さらには医科や、地域医療と密に連携を取りながら、街の健康ステーションとして地域社会に貢献していかなければなりません。
誰だって1人でやるのは難しい
だからみんなで、この課題に挑む
日本の歯科医師の約9割が一般歯科診療所に勤務していると言われています。一般歯科医院数は、大学附属歯科や病院歯科を圧倒的に上回っています。
つまり日本の歯科医療の未来は一般の歯科開業医である「院長」にかかっていると言っても過言ではありません。特に、これからの歯科医療を担う「未来の院長」である若手歯科医師らは、前例のない未来を歩むことになります。そのためには、スペシャリストとしての歯科医療スキルの習得はもちろんなのですが、社会の変化を読み取る力やチームマネジメントなどの経営者としてのスキルも必要とされます。
未来院長塾では院長に求められるスキルを、
「歯科医師 specialist + 経営者 manager」
と考え、その能力をバランス良く学べる場を提供し、将来の目標を達成するためのキャリアパスを、自分自信で描くことができる歯科医師の養成をミッションとしています。そのことが、医療を受ける生活者や、地域社会への貢献に繋がり、歯科医療従事者自身も社会に必要とされ、双方の満足に繋がると信じています。
「歯科医療を通じて、日本の医療課題を解決する」
もし、そんなことができたら、そして、そういう社会が実現するならば、日本の未来はきっと明るいものになると信じてやみません。