さて、4月15日、2018未来院長塾 第三回講義の参加募集のお知らせです。
少子超高齢社会と叫ばれて久しくなりましたが、超高齢問題に関するセミナーや講演は数多く存在します。その一方で、少子化について、専門的知見、特に歯科的知見から企画された講演会の機会は少ないと思われます。私たち未来院長塾は、少子超高齢社会で社会から求められる歯科医師の養成をミッションとしています。
第3回は矯正治療医として、豊富な経験と実績をお持ちの、永木 恵美子 先生にご登壇いただきます。
テーマは「矯正治療の専門家からの提言 少子化時代を支える”口腔育成”という先制医療」です。
先制医療という言葉は聞きなれないかもしれませんが、将来起こりやすい病気を疾患の発症前に診断・予測し,介入するという予防医療です。先制医療が実現すれば,高齢化に伴い高騰する医療費・介護費の抑制に加え,治療成績の向上や健康寿命の延長も見込めるとして注目を集めています。そういった意味では歯科医療そのものが、医学的に先制医療そのものだと言えると思います。
小児期から口腔育成(矯正学的、小児歯科学的)という概念の元で、正しい歯科的介入がもたらす恩恵は計り知れません。
今回は、未来院長塾初の小児領域、そして初の女性講師です。
今回も人気講座になること必至です。参加申込はお早めにお願いします。
永木 恵美子 先生 きょうばし矯正歯科クリニック
日本矯正歯科学会指導医・認定医・歯学博士
【資格】
日本舌側矯正学会 認定医
日本矯正歯科学会臨床研修施設責任者
【論文】
顎顔面形態と咬筋との関係について(日本矯正歯科学会雑誌)など多数
【講演、発表、研修】
ヨーロッパ矯正学会、韓国キョンヒ大学、上海交通大学、で講演、
パリ大学、ボストン大学などで研修
*講師からのメッセージ
昨今、インターネットの普及により、患者自身がネットから医療情報を検索し、その情報が正しいか、正しくないかの判断もわからないまま、病院を受診することが多くなった。また、少子化により、わが子にかける親の想いも大きくなり、よい医療、良い治療結果をわが子に与えたいと想う親心は、容易に理解できる。
つまり、我々、歯科医師は、あふれるネット情報から正しいものを患者に伝え、そして正しい治療を提供しなければ、反対に患者側から糾弾されやすい環境におかれていると考えられる。なぜならば、いつも、我々が行う医療行為を患者はネットの中の情報と比較し、ましてや、知らないうちに情報をリリースしているからである。
そこで、今回は、子供の早期治療に関して、今一度、知識を整理し、「正しい時期に少しの予防・治療介入をすることで、将来にその何倍もの治癒結果をもたらす。」ことを目的として、以下の項目について、話をしたいと考えている。
1. 成長発育の段階における重要ポイントを実際の症例とともに列挙する。
2. 症状を治すのではなく、原因を排除して、最少の介入で将来の子供の負担を大きく
減らす、着眼点を示す。
3. 小児における多様な問題とそれらに対する治療アプローチを供覧する。
4. GPがやってもよい症例、手をつけてはいけない症例の見分け方。
5. 包括的治療について。
皆様との、楽しいディスカッションを楽しみにしています。
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